ホイールベアリング/オイルシール
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オイルシールの劣化は
ホイールベアリング早期異常磨耗や焼付きの原因

 




 
ホイールベアリングは,アクスルシャフトやハブを支持し,ホイールに滑らかな回転を伝える役割があります。

オイルシールは,ベアリングに必要なグリースを密閉し,外部からの異物侵入を防いでいます。

 フロント・ホイールベアリングは,オイルシールとともにフロントハブかナックルに取付けられ,グリスが塗布されています。
リヤ・ホイールベアリングもオイルシールとともに,アクスルシャフト,リヤハブあるいはナックルに取付けられ,グリスが塗布されています。
 
 劣化のメカニズム


オイルシールの劣化によりグリースの散失や水の浸入があると,ホイールベアリングの早期異常摩耗や焼付きの原因となります。
 過積載による過荷重が繰り返されると,疲労強度低下によりベアリングにガタが発生します。
また,過大な衝撃を受けると,損傷や変形,亀裂が起こります。

 メンテナンスを怠ると・・・・

ホイールベアリングにガタ,異音がある状態で使用を続けると,タイヤの偏摩耗や走行安定性の悪化をもたらします。

 グリース切れのままで走行すると,焼付きからベアリングが破損し,ホイールが脱落する怖れがあります。

 日常のメンテナンス情報


ホイールベアリングには2種類があります。
一つはポールベアリングで,一体成型が特徴です。ベアリングサイドを密封する構造もあり,取扱いが簡単です。潤滑用のグリースがなかに密封してあり油ぎれや,ダストの侵入を防ぐ利点があります。

 もう一つは,テーパローラーベアリングです。アウター・インナーの両レース間に,ローラーを挟み,線接触で回転するようになっています。

 ボールベアリングより重負荷に対し耐久性があります。



 点検と交換


〈定期点検基準〉

◆2年点検(自家用乗用車)

 フロントホイールペアリンクのガタ,及びリヤホイールベアリングのガタ(この点検は 車検証の交付を受けた日または車検を行なった日以降の走行距離が年間あたり5千キロメートル以下の自動車については,前回の車検時に点検を行わなかった場合を除き,省略することができる)。

〈定期交換基準〉

グリース交換4万〜8万キロ。


 

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