点検のポイント
日常点検、法定点検についての概要はお分かり頂けましたでしょうか?
では、これからもう少し詳しくお話していきます。 
クルマの部品の中には、走行するにつれて、また時間の経過とともに劣化や磨耗が進むものがあります。定期点検整備は、この状態をチェッ クすると共に、今後どう変わっていくかを予測し、必要な整備や部品交換を行います。これにより、大きなトラブルや余分な出費を防ぎ、次の点検までの安心を提供します。
定期的な点検整備で特に注意すべきパーツを御紹介します。 

点検のポイント

エンジンオイル 劣化したオイルはエンジントラブルを招きます。劣化は目で判断できませんので定期的な交換が必要です。 
オイルフィルター フィルターはオイルをろ過してきれいにします。でも使用するうちにろ紙が詰まってきますので交換する必要があります。オイルと同時交換すると良いでしょう。
冷却水(LLC) LLCは冷却液の凍結、オーバーヒートを防止し、ラジエーターなど冷却装置全体を錆から保護します。
長く使用していると性能がダウンしますので,定期的な交換が必要です。 
ワイパーブレード ブレードのゴムも、使用するうちに劣化してきます。
雨や雪の日の視界確認の為に、拭きむらが出てきたら交換しましょう。
またウィンドウウオッシャー液の量も合わせてチェックしましょう。 
ブレーキフルード ブレーキフルードは、ブレーキペダルを踏む力をパッドやシューに伝えブレーキを作動させます。時間の経過と共に水分を吸収し、性能がダウンしますので定期的な交換が必要です。 
ブレーキパッド
ブレーキシュー
ブレーキを踏むたびに磨耗します。擦り切れてなくなると車を止めることが出来ません。定期的にチェックし,残量が少なくなれば交換が必要です。 
バッテリー いつもJAFの出動理由のトップに位置するのがバッテリーのトラブル。渋滞走行や夜間走行が多い場合には減りが早くなるので要注意です。日常のバッテリー液チェックが大切です。 
ファンベルト
バワステベルト
ベルトは充電装置、冷却装置、パワーステアリング、エアコンなどを動かしています。ドライブの途中で切れたら大変! 走行できなくなります。ベルトの張り具合,損傷の有無をチェックし,傷が見つかったら早めに交換しましょう。 

スパークプラグ

劣化又はくすぶった状態での使用は、回転不調,出力不足や始動不良および燃費悪化の原因になります。
整備士の的確な判断での定期交換を。

エアフィルター

走行距離や道路状況によってフィルターの目詰まりは進みます。
目詰まりがひどくなると、エンジンの出力低下を招き,加速不良や燃費の悪化が起こります。
定期的な点検にて清掃又は交換が必要です。

ホイールベアリング
 /オイルシール

ガタ、異音、グリス切れでの走行は、タイヤの偏摩耗や走行安定性の悪化又は、焼き付きによる破損でホイールの脱落の危険があります。

エキゾーストパイプ

マフラーの変形や穴あきから、排気もれ、騒音が発生します。
又、換気の悪い車庫や屋内では,一酸化中毒を起こす可能性があり、非常に危険です。
車検・点検・整備