オイルフィルター

 
オイルとの定期的な同時交換で高性能エンジン機能を維持
 
[オイルフィルター]の役割

●エンジンの不完全燃焼によるカーボン
●高温酸化によるワニスやスラッジ
●摩耗したエンジンの金属粉

などを除去し、濾過してきれいなオイルをエンジンに供給する
役割を果たしています
 
 
 劣化のメカニズム


近年ライン装着されているオイルフィルターは品質・性能ともかなりハイレベルになっています。
しかし,こうした高品質商品といえども無限にオイル中の不純物を濾過できるわけではありません。
長く使用したり,厳しい使い方をすればフィルターが目づまりして濾過性能が低下します。

また,低グレードのオイルを使用すると,早期に目づまりを起こすこともあります。

そこで,オイルフィルターは車種や使用するオイル,使用状況に合わせた交換基準が定められていますので、それに準じた交換が必要です。
 

 メンテナンスを怠ると・・・・

オイルとオイルフィルターのメンテナンスは、密接な関係にあります。
オイルはエンジン各部の潤滑や冷却,清掃など重要な役割を果たしているが,使用しているうちに汚れてきます。

汚れたオイルがエンジン内を回ると各部が摩耗し出力低下やオーバーヒートの原因となります。

 このオイルをクリーンに保つのがオイルフィルターの役割ですが,適切なメンテナンスを怠るとフィルター本来の働きをせず,エンジンへダメージを与えてしまうこともあります。

 また,せっかくハイグレードなオイルや新品オイルに交換しても、オイルフィルターが古ければ、その効果は半減します。

 日常のメンテナンス情報


オイルフィルターの交換時期は車種や使用するオイルにより異なりますが,オイルとの「同時交換」がベストです。
これはオイルだけ新品と交換してもフィルター内に0.5リットル程度の古いオイルが残ってしまい,新しいオイルを早期に劣化させてしまうからです。
特に品質の悪いオイルを使用しているとエンジン内部にカーボンやスラッジが溜まりやすくなります。

 現在のような高性能エンジンの機能を維持するためには,高品質オイルの使用と,使用条件に合わせた定期的なオイル&オイルフィルターの交換は不可欠となっています。
 

 点検と交換

〈定期交換基準〉

 一般的な交換基準は別表の通りだが,詳しくはメンテナンスノートを参照。


オイルフィルターの定期交換基準

 

エンジン

オイル

通常使用

シビアコンデション
ガソリン
ノンターボ
SG級
SF級
SE級
10,000kmまたは
1年の早い方
7,500kmまたは
6ヶ月の早い方
SD級 5,000kmまたは
1年の早い方
5,000kmまたは
6ヶ月の早い方
ガソリン
ターボ
SG級
SF級
SE級
SD級
10,000kmまたは
1年の早い方
5,000kmまたは
6ヶ月の早い方
ディーゼル   10,000kmまたは
1年の早い方
5,000kmまたは
6ヶ月の早い方
LPG 専用 10,000kmまたは
1年の早い方
5,000kmまたは
6ヶ月の早い方
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