ワイパーブレード

 ブレードの消耗や破損から拭き残りや異音・ジャダーが発生します。

 
ワイパー装置は,降雨や降雪により視界が妨げられるのを防止する重要な保安部品です。
構造を見ると,動力を発生させるモーター,それを伝達するリンク機構,ウインド・ガラスを拭くプレード部,システム制御のスイッチ部からなっています。

その外観から分類すると,

@ピポット(旋回運軌箇所を支えるピン),ワイパー・アームがカウルトップから露出している標準タイプ

Aリンク,ピポット,アーム下端部がかくれているセミ・コンシールドタイプ

Bすべての部品がカウルトップから完全にかくれているフル・コンシールドタイプ

の3種類に分けられます。

ブレードには,雪に対応をしたウインター・ブレードや、撥水効果のあるタイプもあるようです。
 

 
 劣化のメカニズム


ブレードのゴムは消耗部品であり,ガラスに傷や挨,ワックスなどが付着した状態で使用すると消耗や破損を早め,拭き残りやジャダーの原因になる。

 また,長期にわたって使用すると,太陽熱やオゾンによる劣化が進み,ゴムの変形・亀裂が生じ,拭き残りや異音,ジャダーが発生する。
  

 メンテナンスを怠ると・・・・

ゴム材質の耐久性は向上してきており,耐汚染性,耐オゾン性,耐低温払拭性,耐摩耗性,耐熱変形性などに優れた高品質な製品が増えてきています。劣化に対する意識も低下している。

点検を怠ると,悪天候時に,拭き残りや異音,ジャダーが発生し,適切な払拭が確保できなくなります。
払拭性能の低下から,視界確保が難しくなりますので,こまめなチェックを行ない,異状があれば交換しておくことが必要となります。

 日常のメンテナンス情報


冬期の高速道路走行時,スタッドレスタイヤの普及が,雨水を霧状に巻き上げ,後続車両の視界を劣悪にしているのが現状のようです。
ブレードの不良は,安全面からも見過ごせない問題となっています。

高速走行予定時はもちろん,洗車時や給油時などに,ゴムの亀裂や劣化状況を点検しておく事を習慣
づけておくとよいでしょう。
 

 点検と交換


く日常点検基準〉

◆ワイパーの払拭状態が不良でないこと。
約1年毎が交換の目安となります。プレード交換とリフエール(ゴム単体)交換がある。
  

車検・点検・整備